1万円以内!軽い!コンパクト!設置が楽!4点が揃った三脚「Velbon トラベル三脚 ULTREK UT-3AR」のレビュー
2021/10/12
合って便利な三脚、無いと撮れない風景がある三脚。
しかしながら、持っていくのには邪魔でしか無い三脚。
目の高さまで伸びて、剛性が高く、カメラが揺れないということと、軽くて小さくなり、持ち運びやすいという相反することが求められます。
全部の要求を満たすと、10万、20万という恐ろしい価格になるので、1万円以内で買える、初心者向けの三脚を買ってみました。
今回買ったのは、Velbonの、ULTREK UT-3ARという商品です。
1年間使いましたので、レビューしようと思います。
Velbon トラベル三脚 ULTREK UT-3AR 5段 ウルトラロック 全高135.5cm 縮長29.5cm 脚径21mm 小型 自由雲台 アルカスイス互換 アルミ脚 437006
目次
Velbon トラベル三脚 ULTREK UT-3AR
まずは、仕様の紹介です。トラベル三脚なので、カメラを載せた時のガッチリ感よりも、持ち運びのコンパクトさを優先させたモデルとなっています。
下記に公式HPから取ってきたスクショを載せてあります。ポイントは、
- 全高:1355mm
- 推奨積載重量:1.5kg
- 脚径:21mm
- 段数:5段
- 質量:786g
- ロック方式:ウルトラロック式
- 材質:アルミ
というところでしょうか。
軽い!&コンパクト
仕様を見て分かる通り、5段、脚径21mmというのは、かなりコンパクトな三脚です。
25mmが三脚界での標準的なところ。22mmでトラベル用として、若干細めという相場らしいです。なので、22mmを下回る、21mmというのは、かなり細めと言って良いでしょう。
また、トラベル三脚として用いられる脚の段数として、よく用いられるのは、4段という段数。UT-3ARは、5段なので、めちゃくちゃコンパクトということです。
その代わり、カメラの安定感にはかけますが。。。。
設置に超絶便利なウルトラロック機構
脚のロックに使われる機構としては、ナット式と、レバー式があります。UT-3ARは、第三の方式、ウルトラロック式という方式を使っています。
これが、ウルトラマン並みにすごい。
上の写真の、脚の部分を左にひねって、全部の脚のロックを一度に解除。脚を引き伸ばした上で、今度は右回転させると、全部の脚にロックがかかるというものです。
他の三脚は、段数分のロック箇所(2とか3とか)×脚の本数(3本)を地道にポチポチ閉めたり緩めたりする必要があります。
しかし、こちらのウルトラロック式は、3回の手順で、全ロックの動作が完了するのです。
めちゃくちゃ便利です。大好き。このためだけにこれを買う価値があるかも?
雲台はアルカスイス互換の自由雲台
まず、自由雲台を採用しています。
3way雲台と自由雲台が、写真用にあります。3way雲台は、ロックする場所が3箇所。自由雲台は1箇所みたいな感じです。
一個ロックを解除すれば、色々と構図を変えられるが、微調整が難しい自由雲台。構図を一気に変えるのが面倒だが、微調整はやりやすい3way雲台と、使い分けられています。
トラベル三脚はコンパクト性を求められるので、自由雲台が採用されがちです。
また、アルカスイス互換と書きました通り、カメラと雲台のインタフェースは、アルカスイスのシューです。ネジ式、クイックシュー式よりも、汎用性が高いので、使いやすいと思います。
かなりコンパクトだが、安定性は△
前述の通り、三脚を構成する機構は、いろいろ選択肢があります。そのうち、コンパクトな方の機構を採用したのが、UT-3ARということが、今までの説明でわかったでしょうか。
すなわち、どこへでも持っていきやすく、簡単に設置しやすい最終形態が、UT-3ARということ。
三脚もカメラと一緒で、持ち歩いて使ってこそ、進化を発揮するので、まずは持ち歩けるサイズの三脚を使ってみるのが良いと思います。
正直なところ、剛性はカスなので、重いフルサイズミラーレスには向かないです。僕もEOS Rを乗っけて星とか取っていますが、雲台のネジを締めてから、微妙に構図が動いたりと、精密な操作にはあまり向いていません。
こちらは、とりあえず持ち歩く用、もしくは、フルサイズ+軽い単焦点以下のサイズ(重量?)で使うのが良いかもしれません。
まぁ、フルサイズ+ズームで使えないということは無いので、使っていって、不便な点が見つかってから、28mm径のカーボン三脚とかを買ってみても良いかもしれませんね。
総じて言えば、コンパクトさと価格において、かなり優秀と思いますので、1セット持っておいて良いと思います。