いまさらだけど、RFマウントの始祖、EOS Rのレビューをする
2022/03/01
EOS Rを購入してから、2年が経ちました。
初めて買った一眼のカメラということで、山あり谷ありながらも、楽しく使ってきました。
ここらで一回、EOS Rの良いところを振り返ってみましょう。
目次
写真を撮りますぜ!という気概がカッコ良すぎるカメラ
EOS Rシリーズ全体を通して、デザインがとても好き。
過去の一眼のデザインと、最新のテクノロジー感をうまく融合したボディデザイン
電気製品ですよ、という丸みで構成されたボディは、最近のクラシック重視の角ばったカメラとは一線を画しています。その角部のRからは「私最先端ですので、とても良い写真をバチバチ撮りますよ」という意思をひしひしと感じる。
かといって、電化製品バリバリの無機質な感じでもなく、一眼レフカメラから続く、メカニカルな雰囲気も残っているのが心地よい。
もちろん、クラシックなカメラもすごい好きだけど、テクノロジー詰め込んでます!本気で撮影をサポートします!という風貌は、使っていてテンションがあがる。
そして、実際操作性も良い。
こちらは後述。
RFマウントのレンズもなぜかカッコ良い!
RFマウントのレンズにおいても、基本的には樹脂で構成されているのに、なぜか安っぽく感じない風貌と手触り感を出してくる。
これも、見た目の清潔さの維持に一役買っている。
金属製のレンズなんかは塗装が剥がれてどんどんみすぼらしくなっていくのが相場ですが、樹脂製のレンズは、樹脂自体に既に黒色の色がついているので、削ってしまっても、下地の色が出てきてみすぼらしくなったりしません。
「傷のことはオレが引き受けるから、ガシガシ使ってくれ」という声がカメラから聞こえてくる。すばらしい。
実際、上の写真のRF24-105mmも、2年使い続けているけれども、綺麗そのもの。
何を差し置いてもとにかくRFマウントのマウント部がカッコ良すぎる
そうなんです。一番カッコ良いのは、なんといっても、マウントの接合部。
ここは、非常にうまく作ったなぁ、と個人的には思っています。
わかりますか?この銀の接合部。カッコ良い。
レンズから出る銀色マウント部分と、ボディから出る銀色マウント部。そいつらが少しずつ歩み寄ってレンズとボディが合体し、繋がっている銀色のマウント部が丸見えになります。
キュッとくびれたこの部分、めっちゃかっこいい!!。好き!
黒とか赤とか変な色に塗らず、銀にしたことも奏して、めちゃくちゃスタイリッシュ。
黒を中心として構成されているカメラのボディとレンズのバランスを、このマウントの中心部でうまく繋いでくれています。
ボディとレンズは、デザインの方針が一致している方が基本的には良いのは間違い無いと思いますが、そうはいっても、ボディデザインにレンズデザインがついていかないこともあったりします。
そんな時でも、この銀色のマウント部が一旦違和感を吸収してくれるので、意外とどんなレンズにも合ったりします。
まぁ純正のレンズの一体感が一番好きだけどね。
マニュアルで撮るならやっぱりEOS R
操作性、めっちゃ良いです。
ファインダーを覗きながら、目を離さずに全てのダイアルにアクセスでき、必要な設定を瞬時に変更できます。
PとかAとかで撮るなら、正直、操作性もクソもないので、どっか手の届くところにダイヤルが1個か2個あれば、どんなカメラでも思った通り操作できます。
でも、マニュアル撮影は別。ISO、シャッター速度、F値、AFの方式、測光モード等、被写体によって変えたくなったときに、瞬時にそれに答えられるのは、EOS Rみたいに、考え抜かれたダイヤル配置がなされているカメラだけ。
ダイヤルをゴリゴリ回してマニュアルで撮る写真、すごく楽しいです。
EOS RはCANON初のフルサイズミラーレスということもあって、挑戦的な機能が色々ついていたりします。
評判の悪いマルチファンクションバーもその一つ。巷では、悪名を背負ってしまっていますが、個人的にはすごい好きです。
マルチファンクションバーという名称だから、使い勝手が悪く感じるのであって、マルチファンクションダイヤルという名称にしてやれば、非常に明快に使える機能だと思います。
慣れれば操作性も別に悪く無いしね。
あと、AFのデュアルピクセルCMOSなんかは、一回体験しちゃうと戻れない人も多いのでは。
語らずに終われない部分は、サブモニタがついているのがめちゃかっこいいところ。
CANONのミラーレス機でサブモニターがついているのは、EOS RとEOS R5のみ。
EOS R6にはついていません。
ファインダー内で全て設定を調節できるので、実際、あってもなくてもどっちでも良い機能ではありますが、あると上級機感が出るので、かなり好きです。
出てくる写真は普通
ここは好みの問題かと思いますが、まぁ普通です。
実際の現実の色をそのまま表現してくれるので、悪く言えば、地味な絵の写真が撮れます。
FUJIFILMみたいなスマホ感ある抜けた写真は、自動では出てこないので、RAWで撮って自分で色付けしてやらないといけないみたいです。
Instagramのような派手な世界では埋もれますが、日常を記録して、アルバムなどで後から見返すには最適な写真だと思います。
嫌いじゃ無いよ。
(なんでこの写真をチョイスしたか... それは、iPhoneのアルバムの一番上にあったから)
まとめ
ということで、2年使った感想を一言にまとめると、「派手では無いが、質実剛健なデザインと、写真撮影に重要なポイントを押さえた操作性を持つ万能カメラ」でしょうか。
EOS Rでの評価を元に、EOS R5,6,3等が作られているはずなので、これらのモデルはEOS Rよりもっと使いやすくなっていることは間違い無いです。
ただ、どんな製品においても、初期ものはとても面白いもので、ちょっと抜けている機能や、尖りすぎている機能もまた愛嬌があって面白いものです。
そんな愛着があるカメラが、EOS R。