チープなシャッター音で有名なEOS Rのシャッター音をカッコよくする方法
2022/03/02
最近、再評価がなされているEOS R。僕も3年ほど前から愛用しています。
当初はRF35mmと、RF24-105mmしかなかったレンズも、ちょくちょくラインナップが豊富になってきましたので、そろそろRFマウントも本領発揮といったところでしょうか。
さて、そんな愛機、EOS Rにも欠点はありまして、今回は、その対策についてです。
いまさらだけど、RFマウントの始祖、EOS Rのレビューをする | GarretCafe
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目次
EOS Rのシャッター音、めちゃくちゃダサい問題
そうなんです。
カメラを構え、レンズを被写体に向け、絞り込んでミチミチとした空気感の中、いざシャッターを切ると、「ンカァーンッ」という甲高い音と主に、シャッターが切れます。
これはもう興醒め。なんて安っぽいんだ。
何個かあるEOS Rの気に入らない点のうち、一番気に食わない点が、このシャッター音です。
なんとかしたい。
実はあった、チャチいシャッター音の解決方法
電子シャッターにして、発するシャッター音を、電子音にするというチャチなもんじゃぁありません。
設定画面の「LVソフト撮影」という設定をいじります。
LVソフト撮影について、説明書の文章を引用すると、下記のようなことが書いてあります。
- モード 1:([しない]設定時に比べ)作動音を抑えた撮影を行うことができます。連続撮影を行うこともできます。
- モード 2:シャッターボタンを全押しすると 1 枚だけ撮影し、全押しを続けている間、カメラの作動を停止します。半押し状態に戻したときにカメラが作動するため、撮影する瞬間の音を抑えることができます。なお、連続撮影に設定していても 1 枚撮影になります。
- しない:TS-Eレンズを使用してシフトやティルトを行うときや、エクステンションチューブを使用するときは、必ず[しない]に設定してください。[モード1][モード2]に設定すると、標準露出にならなかったり、露出ムラが発生することがあります。
まぁ、説明書だけ読んでも、正直何言っているかよくわかりませんね。
「モード1」か「しない」が良さそうかな?程度の感想しか持ちません。
LVソフト撮影は、メカシャッターの動作方式に関する設定
LVソフト撮影の設定を変更すると、メカシャッターの動作方式を変更することができます。
先程の説明書を簡単に翻訳すると、下記の通り。
- モード1:先幕電子シャッター、後幕メカシャッター
- モード2:先幕電子シャッター、後幕電子シャッター
- しない:先幕メカシャッター、後幕メカシャッター
で、デフォルトでは、モード1が設定されているので、初期状態のEOS Rは「先幕電子シャッター、後幕メカシャッター」での動作になっています。
なんてこった。
EOS RPで電子先幕シャッターだけの搭載になって、ボケ欠けが出るとめちゃくちゃ議論になっていたのも記憶に新しい。
先幕メカシャッターは、EOS RとEOS RPの明確な差別化要因の1つでもあったはずで、その部分がデフォルトで電子先幕に設定されているのもどうなんだかと思わなかったり思ったり。
なので、EOS Rに関しても、初期設定から特に何もいじらなければ、同様のボケ欠け現象が生じます。
本当になんてこった。
まぁボケ欠けが生じるのは、高速シャッター域だけらしいので、RF24-105を使っているときはほぼ生じていなかったんだろうな。
RF50を使って開放で写真を撮ると、ボケ欠けとか起こる場合もあるのかもしれないけれど、大体絞って使うし、ほぼ気が付かなかった。
気づかぬ神に祟りなし。
先幕もメカシャッターにすると、シャッター音が割と良い感じになる
さて、本題のシャッター音についてです。
「LVソフト撮影」で、デフォルトで設定されている電子先幕シャッター(モード1)から、先幕メカシャッター(しない)に変更するだけで、音が良い感じになります。
具体的には「ンカァーンッ」という単発の音から、「ンカカッ」という二発の音に変わります。
デフォルトの、後幕メカシャッターだけの「ンカァーンッ」という音から、先幕も後幕もメカシャッターに変わったことによって、「ンカカッ」という二発の音に変わったんですね。
一個一個の単発の音が甲高いことに変わりはありませんが、それが複雑につながることによって、少しシャッター音に深みが増します。
正直、これならぎり許容範囲といったところ。
まとめ
ということで、EOS Rのシャッター音をカッコよくする方法の説明でした。
「LVソフト撮影」という設定項目で、「モード1」を、「しない」という選択肢にすると、先幕電子シャッターから先幕メカシャッターにシャッター動作が変わり、シャッター音が少し変わります。
実は、シャッター音がカッコよくなる代わりにデメリットもちょびっとあります。それは、シャッターショックによって、場合よっては、少しだけ手ブレっぽくなる可能性がなきにしもあらず、というところ。
機構的にシャッターを動かすので、そのショックは避けられませんが、個人的にはあまり大きな話ではないかと思うので、無視しています。
シャッター音がカッコよくなる方が、ぶっちぎりで優先度が高い(長秒撮影の星空撮影なんかはモード1の方が良いと思うので、場合によりけりですかね)
この対策を通して、「LVソフト撮影」という謎の設定項目の存在意義が、初めてわかりました。
正直、もうちょっとわかりやすく説明書に書いて欲しいですね。。。
ということで、これからも良いEOS Rライフを。