GoogleがRSSを復権させると、弱小個人ブログは力を取り戻す?
2021/06/07
先日、GoogleChromeに、RSS的な機能を実装する計画があるというニュースを見かけました。
RSSは一度消えて行った、webサイトのための古いシステムですが、RSSが復権すると、昔は生き生きしていた小さい個人ブログは元気になるのでしょうか。
米Googleは5月19日(現地時間)、「Google Chrome」にWebサイトを「フォロー」する機能を追加する計画を明らかにした。オープンなWeb標準仕様であるRSSをベースに、お気に入りの更新を検出して新着情報を取得できるようにするのが目的だという。
via RSSが復権!? 「Google Chrome」にお気に入りのサイトを「フォロー」する機能 - 窓の杜
目次
A. ならない
一度存在意義が薄れ、消えて行った個人ブログの層は、RSSのシステムが戻ってきても、ブログから移って行った先のサービスを使って情報発信をするため、個人ブログはあまり元気にならないと推測されます、
昔は個人ブログも、RSSを使って情報発信を楽しんでいた
文字数の量によって、仮に下記のように、情報発信系のメディアを分割しましょう。
- 小さいメディア:Twitter
- 中くらいのメディア:個人ブログ
- 大きいメディア:デカイブログ、TV、雑誌など
5年より前ほどは、大>中>小の順番で、発信力に差がありました。
大の発信した情報を、中が噛み砕いて書き直し、それについて小からのフィードバックをもらうというのが、多かったのではないかと思います。
逆に、小が発信した情報を中がまとめ、再度、小に発信し直すということも多かった気がします。
RSS(Rich Site Summary)とは、5年くらい前までは、巷でも使っている人がそこそこいたシステムで、自分が購読したいと思ったwebサイトの更新通知や、記事の内容を一箇所に集め、管理を楽にしてくれるものでした。
中が大の情報を集めるときや、小が中の情報を集めるときに使っていたサービスで、各々が自分に興味のある情報を、自分で頑張って情報を探していた時代です。
RSSがあるからこそ、ニッチなユーザーに自分の情報を継続的に届けられていたわけですね。
今は、SNSが強すぎる
ところが、TwitterやInstagramなどのSNSが力を持っていくと、大と小の直接的なやり取りや、小と小とのやり取りが増えていきました。
AIを使った、購読者に合わせた自動記事選定や、SmartNewsのような巨大アプリの登場も相まって、中メディアの存在価値はだいぶ薄れました。
FeedlyやGoogleリーダーといった、RSSを使いこなすためのサービスも、使用者が減少し、今や風前の灯火になっています(Googleリーダーは風前の灯火というより、死んだ)
中メディアも、RSSが死ぬと、読む人が減り、情報発信が無意味になっていくため、小か大への移行を始めます。大への寄稿や、TwitterやYouTubeへの方針転換ですね。
で、さらにRSSの利用者が減り、オワコンになっていくといった循環です。
RSSだけ戻ってきもて、中メディアは帰ってこない
中メディアで記事を書いていた人は、大か小へ移行してしまい、そこの住人になってしまった人が多いので、RSSが戻ってきても、多分帰ってこないでしょう。
Googleの思惑も、大と小を繋ぐための、新たなシステムとしてのRSSでしょうしね。
(そもそも中メディアが元気にならないかな〜と思っている人は少ないでしょう)
まとめ
僕もしばらくブログを書いていませんでしたが、Google検索をして、ブログの情報が出てこないとなんか寂しいんですよね。
Twitterの検索もリアルタイム性があって良いのですが、情報が断片的すぎるのと、いまいち情報の信頼性が無い点で使い辛い。時代が変わっていっているので、慣れないといけないのでしょうが、僕の頭が硬すぎて難しいですね。
みんながみんな同じ情報を見てワイワイ言っている時代を、このRSSの復帰が、なんとか打破する一石になれば良いなと思った次第です。