万年筆を洗浄するときに便利な装置を3Dプリンタで作りました
来週マツコの知らない世界で万年筆のインクの世界を放送するらしいので、万年筆のインクを洗浄したい欲が出てくる人がかなり増えると思われる。しかし、万年筆の洗浄はなかなか面倒くさいので、洗浄を楽にする治具的なものを作成した。
そう、万年筆の洗浄はすこぶる面倒くさい。同じインクに変えるだけならそこまでこだわる必要はないが、違う色のインク、違う種類のインクに変更する場合は最低1時間は水にさらして置く必要がある。
インクを変えなくても3ヶ月に一回くらいは洗浄するといいらしいけどね。。。めんどっちいよね。
万年筆を洗うとき、万年筆を大事にしておきたい人は、ペン先を水を入れておくコップなどの底に触れさせておきたくないからペンを1時間持ち続けたりしているはず。。。?
さらに、ペリカンのスーベレーンのような樹脂系の万年筆は縦縞がある部分に長時間水にさらしておくと膨張するのでやめてくださいとの禁止事項が説明書に書かれていたりする。なので、ペン先から適度な長さしか水につけられない。そうすると、自然と使用できる水の量も減るので、インクが水に溶け出してくれる量も減り、水を取り替える回数も増えてしまう。非常に面倒臭い。
そういうことで、これらを一挙に解決する、ペン先だけを水に浸けておける装置を3Dプリンタで作った。
なお、治具を取り付ける相手のコップはダイソーで売っていた『薄GLASS』を想定している。安いし軽いし綺麗だしそこそこ大きい手ので水も結構入る。そしてどこでも売っている。完璧。
本体はこんな感じ
30分くらいで作って1回目の印刷で綺麗にハマらなかったので、ちょっと改造してver2でうまくいった。モデルは下記のリンクからダウンロードして使用してください。
3DCADデータをダウンロードする
このブログで一回も紹介していないけど、手持ちのANYCUBICで5時間くらいかかります。日中放置安定。
ダイソーのカップにカポッとはめるとこんな感じ。
これに洗浄する万年筆を差し込むとペン先だけ大量の水に浸かった状態で放置できる。楽チン。
反対側はちょびっとペン先が出ているのでコップに入れる水の量で浸かる場所を調整してください。太めのドルチェビータでこれくらいしか出ないので、細い万年筆とかは結構下まで出ちゃうかも。そこらへんはティッシュとか詰めて調整してください。手持ちで一番細いスーベレーンのM800まではピタッとはまるように作っています。
洗っている間にキャップが転がってどっかいっちゃうのが嫌なので、キャップを載せて置くスポットを作ってあります。便利ですね〜
どっかの文房具屋さん透明樹脂で一緒にこれ作ってくれませんか。